シロバナノアザミ(白花野薊)
この1葉は普通に見られるノアザミ(野薊)です。
シロバナノアザミ(白花野薊)
分類 : キク科アザミ属 多年草
学名 : Cirsium japonicum f.leucanthum
普通種はCirsium japonicum
分布 : 本州~四国・九州
日当たりのいい野山に生えるが、白花は稀少。
特徴 : 草丈50~100cm。
茎は直立し、上部で枝分かれします。
全体に白毛があります。
しかし、毛の量は多いものから茎以外はほとんどないものまで、変異があるそうです。
葉は長楕円形で深く羽状に裂け、鋸歯の先端は刺(とげ)になり、触るととても痛いです。
花の付け根にある総苞は径2cmほどで、粘り気があります。
花は筒状花だけで、花径は4~5cm。
若い花はオシベが花粉を出していて
その後、メシベが目立つようになります。
こうした仕組みは自家受粉を避けるためだそうです。
開花期は5~8月で、夏に移行するにつれて草丈が伸びます。
名前の由来 : 一説によると、花に魅かれて触ると葉の刺(とげ)に刺されて驚くことから
古語の「驚きあきれる」を意味する「あざむ」が変化したものとされています。
メモ=日本のアザミは60種以上あるといわれていて
アザミ属は秋に咲くものが多い中で、春に咲くアザミはこのノアザミだけとされています。
但し、キツネアザミ(狐薊)、ヒレアザミ(鰭薊)というアザミも春に咲きますが
この2種はキツネアザミ属、ヒレアザミ属で、別属です。
※データなどは2019年6月投稿のノアザミ(野薊)記事に加筆修正しました。
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