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キタキチョウ(北黄蝶)


キチョウ23-1z

↑ ↓ わずかに広げた翅から見える表前翅先端の黒帯はほとんど消失していたので
秋型のキタキチョウだと思います。

キチョウ23-2z


キチョウ23-3z


キチョウ23-4z


キタキチョウ(北黄蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目シロチョウ科
分布 : 本州(秋田県、岩手県以西)~沖縄  
 低山地から平地の林の縁、河原などの他、都市部の公園などでも見られます。
前翅長 : 20~27mm   開張 : 35~45mm
特徴 : 翅を広げて止まることは滅多になく
 表翅模様は透かして見える程度です。  
 図鑑によれば、表翅は鮮やかな黄色で
 夏型では前翅の先端は黒帯が目立ち
 秋型は外縁黒帯はほぼ消失し、翅頂にわずかに残るのみだそうです。
 裏翅は表面より薄い黄色で、黒帯はなく
 褐色の細い点模様が不規則に散らばり、斑点には個体差があるようです。
 幼虫の食草はマメ科のメドハギやネムノキなど。
 成虫で越冬するため、春に見られるのは秋型が越冬した個体だそうです。

名前の由来 : 名前そのままのチョウですが
 近年になり奄美大島以南に分布するキチョウと区別するため
 キタキチョウの名前になりました。

メモ=古い図鑑では単にキチョウとだけ掲載されていますが
 今では、キタキチョウとミナミキチョウ(南黄蝶)の2種に区別されています。
 ミナミキチョウは奄美大島以南の南西諸島に分布。
 キタキチョウとミナミキチョウの区別は素人では識別困難だそうです。
 また、この仲間には絶滅危惧種のツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)がいます。
 ツマグロ…は、前翅の先端は角張り
 後翅の裏は褐色味を帯び、褐色の条が2本あるそうです。



データは2020年11月投稿記事に少しだけ加筆修正しました。


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キタテハ(黄立翅)


キタテハ23-1z


キタテハ23-3z


キタテハ23-2z


キタテハ23-4z


キタテハ(黄立翅)

分類 : チョウ(鱗翅)目タテハチョウ科
分布 : 北海道(南西部)~四国・九州  
 平地~低山地の樹林周辺、河川付近の荒れ地、人家付近でも普通に見られる。
前翅長 : 25~35mm   開張 : 50~60mm
特徴 : 活発に飛び回りますが、地上に止まることもあります。
 夏型は6月から9月頃に発生し、翅全体はくすんだ黄色。
 秋型は8月から初冬にかけて発生し
 翅のオレンジ部分が濃くなり、黒い部分が少なくなります。
 また、翅の切れ込みが深くなり、成虫で越冬するそうです。
 後翅裏面の中央付近に「」のように見える小さな白い斑紋があります。
 幼虫の食草は主にクワ科のカナムグラだそうです。

名前の由来 : 翅の表が黄色のタテハチョウということから。
 またの説として、橙色の翅を立てて枯葉に似せて止まることから。

メモ=キタテハの仲間にシータテハがいます。
 シータテハも後翅裏面の中央部に「」のように見える小さな白い斑紋がありますが
 両者の相違点は
 後翅表面の外寄りの黒斑群の中に、灰青色の鱗粉が出るのがキタテハだそうです。
 シータテハは、九州の平地では見られないそうで、見間違うことはありません。



データなどは2020年10月投稿記事からの転載です。


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イシガケチョウ(石垣蝶)


イシガケテフ23-1z


イシガケテフ23-2z


イシガケテフ23-3z


イシガケテフ23-4z

裏翅 ↑  と表翅 ↓ の模様には大差ありません。

イシガケテフ23-5z


イシガケチョウ(石垣蝶  又は  石崖蝶)
イシガキチョウ(石垣蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目タテハチョウ科
分布 : 本州(三重県以西)~沖縄  
 渓流沿いの林の縁などで多く見られ、平野部ではほとんど現れない。
前翅長 : 26~36mm   開張 : 55mm前後
特徴 : 乳白色の地に黒の細かい筋模様が入る特異な翅で
 個体によって翅色の濃淡に差があるそうです。
 前翅は尖り、後翅には褐色斑紋と尾状突起があります。
 水辺で吸水することも多く、止るとガ(蛾)のように翅を水平に開きます。
 飛翔中は紙切れが風に乗っているようで、ひらひらしています。
 5月~11月の間に4~5回発生を繰り返し、成虫で越冬するということです。
 幼虫の食草はクワ科のイヌビワやイチジクなど。

名前の由来 : 翅脈と縦に走る数本の不規則な細かい条(すじ)を石垣に見立てた。
 石垣に由来した名前だそうですが、図鑑での呼び方は「イシガケチョウ」が標準呼び名で
 「イシガキチョウ」は別名となっていることが多いです。


メモ=高校時代に生物部の先輩からこのチョウを見せられた時に
 こんなにきれいなチョウらしくないチョウがこの世にいるのかと
 驚いたのを今でも忘れられません。
 そうした思い入れのあるチョウが
 先日我が家の庭のセイヨウニンジンボクに飛来しました。
 夢中になってシャッターを押しましたが、出会いの時間は短く
 あっという間に去っていきました。
 何はともあれ、我が家にイシガケチョウが訪れ
 その姿をカメラに収められたことに満足した次第です。



データなどは2016年12月投稿記事に加筆修正しました。



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ムラサキシジミ(紫小灰蝶)


ムラサキシジミ23-1z


ムラサキシジミ23-2z


ムラサキシジミ23-3z


ムラサキシジミ23-4z


ムラサキシジミ(紫小灰蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目シジミチョウ科
分布 : 本州(関東地方以西)~沖縄
 平地のよく繁った林の木漏れ日の当たるような林縁など。
前翅長 : 18mm内外   開張 : 35mm内外
特徴 : 表前翅は、中央から基部にかけて金属光沢のある青色。
 オスはメスに比べると青色部が広く、輝きも強い。
 裏翅は褐色で、不明瞭な暗色の斑紋。
 あまり花に集まることはせず
 木陰で翅を休ませていることが多いそうです。
 幼虫の食草は主にブナ科のアラカシやイチイガシなどのカシ類。

名前の由来 : 表翅が紫色(実際は青色)をしているシジミチョウということから。

メモ=このチョウによく似たムラサキツバメ(紫燕)は
 後翅に細い尾のようなひらひら(=尾状突起)があることで見分けるそうです。




データなどは2016年7月投稿記事からの転載です。


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ウラナミシジミ(裏波小灰蝶)


ウラナミシジミ22-1z


ウラナミシジミ22-2z


ウラナミシジミ22-3z
こちらが裏翅です。
↑ ↓とも尾状突起が欠落しています。


ウラナミシジミ22-4z
こちらが表翅です。


ウラナミシジミ(裏波小灰蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目シジミチョウ科
分布 : 本州~沖縄 
 耕作地周辺や河川敷などで活発に飛び回り、いろいろな花で吸蜜する。
前翅長 : 13~18mm  開張 : 28~35mm
特徴 : 裏翅はオス、メスとも白色または淡褐色の地色に褐色の細かい波模様があり
 後翅の後端に橙色と黒の斑紋が2個があります。
 表翅はオスとメスでは若干色合いが異なりますが
 弱い光沢のある薄青色で、黒褐色の縁取りがあります。
 また、黒い斑点のある中央部には細い尾状突起が見られます。
 (当画像では尾状突起は欠落しています)
 幼虫はマメ科のエンドウ、ダイズ、ソラマメなど栽培種を好むそうですが
 クズやハギなどの野生種も利用し、若葉や蕾、実などを食べるということです。

名前の由来 : 裏翅に灰白色または淡褐色の地色に褐色の波模様があることから。

メモ=本土で越冬できるのは関東地方南部沿岸の温暖は地域までだそうですが
 夏から秋にかけて房総半島以北でも見られ
 これは世代を代えながら強い飛翔力で分布を広げたものだそうです。
 しかし、寒冷地では越冬できず、死滅するそうです。


データなどは2011年11月投稿記事を大幅に加筆修正しました。

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キマダラセセリ(黄斑挵蝶)


キマダラセセリ22-1z


キマダラセセリ22-2z


キマダラセセリ22-3z


キマダラセセリ22-4z


キマダラセセリ(黄斑挵蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目セセリチョウ科
分布 : 北海道南部~九州
 平地~低山地の樹林やその周囲の草地、雑木林などで見られる。
前翅長 : 13~17mm  開張 : 30~34mm
特徴 : 前翅、後翅ともに外縁が黒褐色で
 その内側は褐色を帯びた黄色をして
 その他は黒色地に黄色斑(まだら)模様があるチョウ。
 陽当たりのいい明るい草地などの花によく集まり、吸蜜する姿が見られますが
 一度に多くの個体を見ることはないようです。
 幼虫はエノコログサ、ススキなどのイネ科のほか
 タケ、ササ類を食べ、幼虫で越冬するそうです。

名前の由来 : 黄色の斑模様のあるセセリチョウということで。
 セセリチョウの「せせり」は「せせる=挵る」で「つつく」「ほじくる」の意で
 花の蜜を「つつく」ような動作からついた名前ということです。

メモ=このチョウに似た仲間には「ヒメキマダラセセリ」「コキマダラセセリ」
 「アカセセリ」「ネッタイアカセセリ」などがいるようです。



データなどは2014年10月投稿記事に加筆修正しました。


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クロセセリ(黒挵蝶)


クロセセリ22-11z


クロセセリ22-2z


クロセセリ22-3z


クロセセリ(黒挵蝶)

分類 : チョウ(鱗翅)目セセリチョウ科
分布 : 九州以南及び四国の一部、本州では広島県、島根県まで
  平地~低山地の樹林下や林の縁、人家周辺などで見られる。
前翅長 : 20mm前後   開張 : 40~48mm
特徴 : 黒色又は黒褐色の地に前翅のみに幅広い白帯と白色斑紋が見られます。
 裏翅は前翅とほぼ同じだそうですが
 翅の頂部や外縁部に白色鱗が見られる個体もあるということです。
 触角は他のセセリチョウに比べると長い。
 日中に林の間などの低い場所を素早く飛び交い、いろいろな花を訪れます。
 幼虫の食草はミョウガ、ハナミョウガなどのショウガ科の植物です。
 幼虫の画像はこちら ←クリック
名前の由来 : 名前通りで、黒色のセセリチョウということで。
 セセリチョウの「セセリ」とは「ひっかいてほじくる」の意で
 花の蜜を挵(せせ)るチョウということから。

メモ=かつては九州以南のみに分布していたものが
 現在では四国の一部と島根県、広島県まで分布域が拡大しているそうです。



データなどは2020年9月投稿記事からの転載です。


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プロフィール

トッコス爺

Author:トッコス爺
ご訪問頂き有り難うございます。

老い先短い爺が暇つぶしとボケ防止を兼ね、身の周りで咲く花やチョウ、トンボなどの昆虫、野鳥などをヨボヨボした足取りで見境なく撮り歩き、ブログに投稿するのを1日の楽しみにしています。
生物学者でも園芸家などその道の専門家ではありませんから、投稿前に手元の図鑑やネット図鑑などで名前を調べています。これも楽しみのひとつになっています。
しかし、個々の記事などは、日々衰えていく脳みそが少しでも活性化すればと思って調べた書置きみたいなものですから、間違った記述もあると思います。もし、間違っていたら、それは老いぼれ爺さんの勉強不足のせいなのでありますから、大目に見てくださると有難いです。


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