キタキチョウ(北黄蝶)
↑ ↓ わずかに広げた翅から見える表前翅先端の黒帯はほとんど消失していたので
秋型のキタキチョウだと思います。
キタキチョウ(北黄蝶)
分類 : チョウ(鱗翅)目シロチョウ科
分布 : 本州(秋田県、岩手県以西)~沖縄
低山地から平地の林の縁、河原などの他、都市部の公園などでも見られます。
前翅長 : 20~27mm 開張 : 35~45mm
特徴 : 翅を広げて止まることは滅多になく
表翅模様は透かして見える程度です。
図鑑によれば、表翅は鮮やかな黄色で
夏型では前翅の先端は黒帯が目立ち
秋型は外縁黒帯はほぼ消失し、翅頂にわずかに残るのみだそうです。
裏翅は表面より薄い黄色で、黒帯はなく
褐色の細い点模様が不規則に散らばり、斑点には個体差があるようです。
幼虫の食草はマメ科のメドハギやネムノキなど。
成虫で越冬するため、春に見られるのは秋型が越冬した個体だそうです。
名前の由来 : 名前そのままのチョウですが
近年になり奄美大島以南に分布するキチョウと区別するため
キタキチョウの名前になりました。
メモ=古い図鑑では単にキチョウとだけ掲載されていますが
今では、キタキチョウとミナミキチョウ(南黄蝶)の2種に区別されています。
ミナミキチョウは奄美大島以南の南西諸島に分布。
キタキチョウとミナミキチョウの区別は素人では識別困難だそうです。
また、この仲間には絶滅危惧種のツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)がいます。
ツマグロ…は、前翅の先端は角張り
後翅の裏は褐色味を帯び、褐色の条が2本あるそうです。
※データは2020年11月投稿記事に少しだけ加筆修正しました。
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