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クサギ(臭木)花と果実


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10月中旬でも花が咲いている枝があり
花と果実が同時に見られました。

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クサギ23-3z


クサギ(臭木)花と果実

分類 : クマツヅラ科クサギ属  落葉小高木
学名 : Clerodendrum trichotomum
分布 : 日本全土 
  日当たりのいい林の縁や伐採地、崩壊地に多いパイオニア樹木。
特徴 : 樹高は普通3~5mで、時には7~8mになることも。
 葉は長さ8~20cm、幅5~10cmの三角状心形、又は卵形。
 8~9月、枝先に軸を伸ばし、多くの枝を分けながら
 長い柄のある花を円錐状に付けます。
 花径は20~25mmで、オシベ4本とメシベ1本は花弁の外に突き出ます。
 花が散った後に残った萼(がく)は果期には紅色になって反り返り、長さ1cmほどです。
 果実は約7mmの球形で、光沢のある藍色に熟します。

名前の由来 : 葉や枝には独特の臭(にお)いがあることから「臭い木」。
 但し、花には芳香があります。

メモ=夏は、白い花弁と薄紅色の萼片が美しく
 秋が深まると
 紅色の萼片と藍色の果実のコントラストはとても美しいです。
・新芽、若葉は茹でてご飯に混ぜると美味しく
 果実は草木染の染料となり
 果実を煮出した液で布を染めると、浅黄色になるそうです。




データなどは2018年8月投稿記事に加筆修正しました。


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テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

サネカズラ(実葛) 雌花


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花弁が落ちた数日後の雌花です。


サネカズラ(実葛) 雌花
ビナンカズラ(美男葛)

分類 : マツブサ科サネカズラ属(モクレン科から分離) 常緑つる性樹木
学名 : Kadsura japonica
分布 : 本州(関東地方以西)~沖縄  
 山野、丘陵地帯の林の縁などに生える。
特徴 : 周囲の樹木などに絡まるようにして伸びます。
 葉は先が尖った長楕円形又は卵形の長さ5~13cm、幅2.5~6cmで
 表面は濃緑色で光沢があり、裏面はやや赤みを帯びます。
 雌雄異株(しゆういしゅ)又は同株で、まれに両性花が付くこともあるそうです。
 7~8月に葉の腋から長い花柄を伸ばし
 雄花(おばな)雌花(めばな)とも黄白色をした径15mmほどの釣鐘形の花を付けます。
 雄花は紅色のオシベが球状に集まってつき
 雌花は淡緑色のメシベが雄花同様に球状に集まってつき、白っぽいっ花柱がわずかに伸びています。
 雄花、雌花とも葉陰に隠れるようにして咲いているので、あまり目立ちません。
 しかし、秋から冬に果実(集合果約30mm)が赤く熟れると目立つようになります。
 果実は雌花の花床(かしょう)が膨らみ、その周りに球状の集合果を作ります。

名前の由来 : 実が美しいという意味でサネカズラの名前が付いたといわれています。
 また、実(さね)の目立つ蔓(つる=葛)という意味から転訛したという説がありました。
 別名のビナンカズラは、若い茎には多くの粘液が含まれていて
 昔の人はこの粘液で髪を整えたことからついた名前で
 これを使うと「美男」になるという意味から。



※データなどは2022年12月投稿(「サネカズラ」果実)記事に加筆修正したものです。


テーマ : 季節の花たち
ジャンル : 写真

サネカズラ(実葛)雄花


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雄花(おばな)も雌花(めばな)も葉の陰に隠れるようにして
下向きにひっそりと咲いています。

サネカズラ23-m1z


サネカズラ23-m2z


サネカズラ23-m4z

サネカズラは雌雄(しゆう)同株、又は雌雄異株です。
ここの画像はすべて雄花(おばな)ですが
どこがオシベで、花粉を付けた葯(やく)なのか分かりませんでした。



サネカズラ
(実葛)雄花




連日の酷暑は老体には堪(こた)え、花撮り散歩などを控えております。
 ここ数日の投稿画像は、酷暑が続く前に撮り貯めていたものを、小出しにしているものです。
 従って、画像によっては、花の時季から少し外れているものもあります。
 ということで
 サネカズラの雌花(めばな)はデータなどと次回投稿時に回すことにしました。(^^ゞ





テーマ : 季節の花たち
ジャンル : 写真

モッコク(木斛)


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画像はすべて雄花だけの株です。
両性花を咲かせる株を見つけることはできませんでした。


モッコク
(木斛)
植栽樹

分類 : モッコク(ツバキ)科モッコク属  常緑小高木
学名 : Ternstroemia gymnanthera
分布 : 本州(千葉県以西)~沖縄
 海岸に近い山地に生える。
特徴 : 樹高は10mほど。
 葉は長さ3~7cm、幅1.5~2cmの長楕円形。
 葉の質は厚く、表面は光沢があります。
 葉柄は5mm内外で、しばしば紫紅色がかります。
 花は葉の腋(わき)や葉の落ちた痕(あと)に接して付き
 クリーム色をした花を下向きに咲かせます。
 両性花の株と雄花(おばな)だけを咲かせる株があり
 雄花だけのオシベは3列に並んで付き、メシベは退化しています。
 両性花のオシベはメシベを囲むように1列に並んでいます。
 花の大きさは2cmほどで、芳香があります。
 果実は秋に熟れ、径2cmほどの球形で、赤色をしています。

名前の由来 : ラン科のセッコク(石斛)に花の姿が似ているとか、匂いが似ているとかで
 木であることからモッコクという説や
 モッコウバラの中国名「木香」の誤用という説もあり、定かではないようです。

メモ=葉が美しく、樹形が自然に整うということで
 庭木や庭園樹、公園樹などとして利用されています。
 松やモチノキと共に「三大庭木」のひとつに挙げられているそうです。



データは2018年7月投稿記事に加筆修正しました。


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ジャンル : 写真

シャシャンボ(小小ん坊)


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シャシャンボ(小小ん坊)

分類 : ツツジ科スノキ属  常緑小高木
学名 : Vaccinium bracteatum
分布 : 本州(関東南部・石川県以西)~沖縄
 山野の林縁に生える。
特徴 : 樹高2~3m。
 葉は厚い革質の卵形又は楕円状卵形で、長さ2.5~6cm、幅1~4cm。
 葉の腋(わき)から長さ3~8cmの軸を出し
 壺形の花が多数下向きに咲きます。
 花の長さは7mmほどで、先端は浅く5つに裂け、平開します。
 外側に毛が生えています。
 果実は5mmほどの球形で、秋に黒紫色に熟れ、食べられるそうです。

名前の由来 : 小さな丸い果実をたとえたといわれ
 「小小ん坊(ささんぼう)」が転じてシャシャンボになったという説と
 古名の「烏草樹(さしぶ)」がなまったものという説もあります。

メモ=中国では古くから不老長寿の効がある「草木の王」として珍重され
 日本においても「神聖な木」として神社などに植えられるそうです。
 果実はブルーベリーに似た甘酸っぱい味だそうです。




データなどは2019年7月投稿記事に加筆修正しました。


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ジャンル : 写真

シマトネリコ(島梣)


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シマトネリコ(島梣 又は 島十練子)
タイワンシオジ(台湾塩地)

分類 : モクセイ科トネリコ属  半常緑~常緑高木
学名 : Fraxinus griffithii
分布 : 沖縄~台湾~フィリピン
 亜熱帯~熱帯の山地に自生
特徴 : 樹高5~15m。
 葉は奇数羽状複葉で、小葉は長さ3~4cmの長楕円又は長卵形。
 今年出た枝先や葉の腋から10~25cmの円錐花序を出し
 小さな花を多数付けます。
 花には花弁が4個、橙色のオシベが2本あり、花径5mmほど。
 開花すると花弁より橙色のオシベが目立ちます。
 雌株と雄株は別々の雌雄異株又は両性株だそうです。
 モクセイ科の花には芳香があるのが多く、この花も近くに寄るといい匂いがします。
 果実は白い鞘状で翼(=翼果)があり、その中に種子が入っています。

名前の由来 : 本州中部以北に自生するトネリコの樹皮を煮て
 膠(にかわ)状にしたものを練って墨を作ったものを「共練濃(ともねりこ)」といい
 これが訛ってトネリコになったそうです。
 シマは「島」で、沖縄諸島を示しているということです。

メモ
=清涼感のある整った樹形に人気があり
 観葉植物として鉢植えのほか刈り込みにも強いため
 庭木、公園木、建物外構の植栽に利用されています。



データなどは2014年8月記事に加筆修正しました。


テーマ : 季節の花たち
ジャンル : 写真

マサキ(柾))


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マサキ(柾 又は 正木)
植栽樹

分類 : ニシキギ科ニシキギ属  常緑小高木
学名 : Euonymus japonicus
分布 : 北海道(南部)~沖縄 小笠原 
 海岸近くの林に自生
特徴 : 樹高2~5m。
 葉は厚く革質で、楕円形~倒卵形の長さ3~7cm、幅2~4cm。
 葉の縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)があります。
 葉の腋(わき)から柄を出し、さらに枝を分け
 径5~7mmほどの小さな4弁花を多数付けます。
 12月頃に淡紅紫色の果実(=さく果)が熟れると3~4つに裂けて
 朱色の皮に包まれた種子が現れます。

名前の由来 : 常緑なので「真青木(まさあおき)」が転じたという説や
 芽を土に挿すとよく根付くので「芽指木(めさしき)」が転じたものという説もありました。

メモ=1年を通して常緑の葉が美しく
 刈り込みに強いので、生垣や庭木などに植栽されます。
 園芸品種には、新葉が黄色になるものや
 葉に黄色の斑が入る金マサキ、白色の斑が入る銀マサキなどがあるようです。



データなどは2018年7月投稿記事に加筆修正しました。


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ジャンル : 写真

プロフィール

トッコス爺

Author:トッコス爺
ご訪問頂き有り難うございます。

老い先短い爺が暇つぶしとボケ防止を兼ね、身の周りで咲く花やチョウ、トンボなどの昆虫、野鳥などをヨボヨボした足取りで見境なく撮り歩き、ブログに投稿するのを1日の楽しみにしています。
生物学者でも園芸家などその道の専門家ではありませんから、投稿前に手元の図鑑やネット図鑑などで名前を調べています。これも楽しみのひとつになっています。
しかし、個々の記事などは、日々衰えていく脳みそが少しでも活性化すればと思って調べた書置きみたいなものですから、間違った記述もあると思います。もし、間違っていたら、それは老いぼれ爺さんの勉強不足のせいなのでありますから、大目に見てくださると有難いです。


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